禅寺や、ヨガ、瞑想教室など、筆文字書きの円の形をした図形を見たことがある人も多いのではないのでしょうか。
この円形の図形『円相』は掛け軸で飾られたり、海外ではインテリアとして取り入れたりもされています。
円相並びに禅の思想は、今日世界中で幅広くとりいれられています。
今回はこの『円相』についての意味や書き方など簡単にご紹介していきたいと思います。
円相(enso)とは?その意味や書き方をご紹介
円相を説明する前に日本の『禅』を簡単にご紹介します。
禅とは
禅とは、大乗仏教の一派である禅宗の略称であり、禅宗とは南インド出身で中国に渡った達磨僧を祖とし、座禅を基本的な修行形態としています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%85
円相とは
円相は上記で説明した禅(禅宗)における書画の一つです。
円相は図形の円を一筆で書き上げたもので、開始転、終了店の無い、つながりのある円として表現されています。
円は欠けることのない無限を表したり、全てが始まりでもあり終わりでもあり、悟りや心理、宇宙全体などをこの円相が表現しているといわれています。
円相の書き方
円相の書き方については、硬い決まりはなく、
心でとらえるものとして書くことが重要とされています。
静かな環境を準備し、姿勢を正し、リラックスした状態で書いていきましょう。
道具の準備
一般的な書道を行う道具で書き始める事が出来ます。
筆は太めのものを準備し、硬めのものより墨の含みの良い柔らかめの筆を選びましょう。
味のあるかすれや、筆運びを表現したい場合は、紙は、できれば書道用の半紙、もしくは和紙を使いましょう。
書き方
円相は始点と終点を結び一筆書きで真円を描くのが一般的です。
一筆書きで書ききるため、墨がすくないと、円が書ききれない場合があります。
ですので入筆する前にたっぷりと墨を含ませておきましょう。
姿勢を正し、筆をしっかりと立てて書き出していきます。
きれいな真円を描くために一定のスピードを維持し、安定した筆運びを意識します。
途中、墨の分量が少なくなってきますが、意識を集中し最後まで書ききります。
形が決まっているものでは決してありませんので、自分の納得のいくものが出来るまで何度も挑戦してみましょう。
さいごに
今回、簡単に円相についてご紹介させて頂きました。
書いてみると同時に、自身の精神を整え、この世の真理や原理原則などに思いを馳せてみるのもよいのではないでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございます。